尾鈴山蒸留所 山ねこ

尾鈴山蒸留所シリーズの芋焼酎・山ねこです。尾鈴山蒸留所というのは黒木本店が徹底的な手造りを目的に建設した新しい蒸留所です。とはいえ、出来てもう数年経ってますが。他には、米焼酎の「山翡翠」と麦焼酎の「山猿」を造っています。どれも特徴的なラベルが良いですね。何度も口にしている焼酎ですが、コモックにキープしたのを機に改めてレビューしてみます。


山ねこは原料にジョイホワイト(農林108号)という芋を使い、甕仕込みで造られます。ジョイホワイト芋焼酎用に品種改良された芋で、さっぱりとした味と華やかな香りが特徴です。まだ焼酎飲み初めて間もない頃に初めて山ねこを飲んだ時、癖が強いなぁって思ったのがファーストインプレッションだった気がします。今飲んでみても確かに癖があるのは確かです。でも、今はあまり気になりません。多分私の味覚の好みが変わったせいでしょう。ストレートで飲むと若干アルコールの刺激を感じますが、ロックにするとそれがなくなってまろやかになります。前に飲んだ魔王もそんな感じでした。味はとてもさっぱりしていますが、ほのかに甘いです。同じ黒木本店の黄金千貫を使った「き六」と比べると、非常に飲みやすい仕上がり。熟成期間は3年以上とのことなので味が落ち着いているんでしょうか、すいすい入ります。香りもやはり黄金千貫とは違った良い香りがします。


お湯割りにすると、その香りがより膨らんでまた美味しいです。割ることにより癖も控え目になるので飲み口は優しくなります。結論としては、ロックも湯割りもどちらも美味しいと思います。後は好みですかね。720mlで1200円程度。き六より100円くらい高いけど、飲んでみる価値は十分ある思います。私が毎年必ず買う焼酎の1つです。ちなみに、き六も毎年買います。私的にはどちらも好きなんで甲乙つけられないですね。